RFF は94%の再生可能炭素を含有しています(ASTM D6866)

再生可能炭素はバイオマスや二酸炭素などの非石油資源から精製され、大気圏と生態圏を循環します。この炭素同位体は放射性炭素年代測定により石油由来の炭素と区別が可能です。ASTM D6866基準は物質の総炭素数の中から、無機炭素やその他非炭素を区別し、バイオ由来の炭素量を測定する事が可能です。当社のRFFはDINという研究機関により分析され、もっともバイオ由来の炭素の多い素材と認定を受けております。それによるとRFFは94%の再生可能炭素を含有しています。

RFF は軽量でゴムパウンドで使用されている既存の石油由来のフィラーと比較し、1.3 g/cm³ の密度しかありません。

CO₂発生量の多い既存のフィラーとは対照的に当社のRFFは非常に低密度です。ISO21687でのガスクロマトグラフィー測定ではRFFの密度は1.3 g/cm³です。これはカーボンブラックや沈降シリカと比較するとそれぞれ25%, 35%程度低い値です。カオリン、タルク、シリカなどの不活性無機フィラーはRFFの2倍の重さです。このRFFの特長はコンパウンド全体の軽量化を可能にします。コンパウンド設計によって(ゴムのタイプ、代替するフィラー、フィラーの配合量など)、最大25%程度の軽量化を実現できます。軽量化はいくつかの業界では製品設計時に非常に重要視されている項目です。今日では自動車業界は燃料効率性の観点から、この軽量化を非常に重視しています。電気自動車やハイブリッド車の電池の重量をカバーする為に軽量な素材は強く求められているものです。

RFF 100%絶縁性です

当社のRFFは乾燥状態で1*1010 Ωm以上という高い電気抵抗性を持ちます。水溶液内での電導性はISO787基準で1500 µS/cm以下です。カーボンブラックやシリカ、その他の無機白色フィラーとは対照的にRFFを使用したゴムコンパウンドは、どのフィラー配合量の場合でも電気絶縁性を持ちます。これはゴムがマグネシウム、アルミニウムなどの軽合金に直接接触する場合に起こる電気的腐食を防ぐことにつながります。同様にゴム製品が水やその他の冷却液などに接触する場合の電気化学的劣化も高率で気に防ぐことが可能です。

RFF は発がん性物質を含有していません

多くの石油由来の原料とは違い、RFFはPAHを含有していません。以下が詳細なデータになります。

RFFは高純度の要求にもこたえます

RFFはコークスや耐火物形状の残渣を含有していません。また硫黄分は0.2wt%以下で、その他の重金属も10ppm以下です。また配分は1wt%程度です。

RFF のポリマー構造に対する化学的結合性について

RFFは25%以上の酸素を含有しています。このため、RFFは極性です。フェノール官能基、脂肪族官能基の表面OH基は化学的変性、反応をします。これによりRFFはより幅広い用途でも使用可能です。