Story | 10/22/2021 07:16:21 | 1 min 読み取り時間

排出量65パーセント削減という当社目標達成を支援する新たなCO2報告ツール

UPMは今年の夏、自社のエネルギー消費量とCO2 排出量を報告するための新たなツールを立ち上げました。このツールは、当社の全部門および生産拠点で、より一貫性、透明性のある使い勝手の良い報告システムを提供しています。

この新しいツールは、UPMの各部門、UPM Energy、UPM Responsibility、UPMのIT部門とデータマネージメントオフィス(DMO)、そして社外のIT専門家が緊密に協力して開発しました。また、実用性を確認するため、UPMの別の部門によるテストも行いました。

「企業にとって、自社のCO2 排出量に関する詳細なデータを得ることの重要性はより高まっていますが、それは当社のお客様にとっても同様です」と、UPM Communication Papersのエネルギー担当ディレクター、Petri Hyyryläinenは述べています。「お客様から固有のカーボンフットプリントに関するデータの拡充を求める声は高まっており、そのデータを商品開発に活用することもできます」。

Hyyryläinen氏によると、このツールは排出量に関するデータをリアルタイムで提供し、同データを全ての関連ステークホルダーに報告するシンプルなシステムを提供し、各部門やサイトを支援しています。

「モダンなツールで、使用方法も簡単です。たとえばデータ入力は、Excelファイルのデータをオンラインシステムにコピー&ペーストするだけです」と同氏は説明しています。「もちろん、だからといって当社がこれまで手をこまねいていたわけではありません。私たちは長年、自社の排出量を絶えず把握し、報告してきました。このツールは、そのプロセスの透明性と一貫性を高めただけです」とHyyryläinen氏は述べています。

エネルギー消費量とCO2排出量を同じツールで報告

このツールを使うことで、当社の全生産拠点がエネルギー消費量(燃料、熱、電力)とCO2排出量(トン)を月次で報告できるようになりました。2030年までにCO2排出量を2015年比で65パーセント減少させるという目標の達成に向けて予定通り進めるため、2015年以降の関連データを全て遡ってツールにアップロードしました。

UPMのReporting  & StandardsチームのJarkko Hukkanenは、約1年半前のプロジェクト開始時からこのツールの開発に関わってきました。

「この新規ツールが開発される前は、各部門が様々なシステムやツールを使用していました。この新たなツールを導入したことで、1つの統一フォーマットで全てのデータが1箇所に統合されました。UPM全体の観点から見ると、より簡単に情報にアクセスし、比較できるようになりました」とHukkanen氏は述べています。

「自動化を通して報告プロセスを迅速化することで、このツールは付加価値を生み出しています。また、手作業と人的ミスも削減できます」と、UPM Data Management Officeのデータプラットフォーム責任者、Jukka Laitinenは述べています。

正確なデータは強力なリーダーシップの基盤であり、適切で長期的な視野に立った業務上の意思決定の基盤です。

長い道のりでも達成しなければならない目標

UPM Responsibilityの副社長Sami Lundgrenは、この便利なツールがUPMの炭素削減ツールキットに加わったことを歓迎しています。

「2030年の排出量削減目標の達成に向けた進捗状況を十分に広範囲かつ詳細に追跡するために、当社はこのツールを必要としていました。このツールは、戦略の策定、意思決定、そして当社のサイトで実施した対策の分析に役立つでしょう。たとえば年間削減目標の達成が予定より遅れていることが数字によって判明した場合、即座に対策を打つことができます」とLundgren氏は述べています。 

排出量の削減は、気候変動に関する活動において極めて重要です。

「透明性と信頼性のある報告ができなければ、当社の事業の持続可能性を証明できなくなってしまいます」とLundgren氏は言います。「強力なリーダーシップは、事業成功の推進要因として重要である、という話を私たちはよくしていますが、正確なデータは強力なリーダーシップの基盤であり、適切で長期的な視野に立った業務上の意思決定の基盤です。このツールの実現のために尽力いただいた方々に感謝いたします」と同氏は締めくくっています。

当社のCO2排出量削減目標についての詳細は、こちらをご覧ください。

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